昨年は大波乱の決着に終わったヴィクトリアマイルですが、今年は大波乱になる可能性は少ないでしょう。ここには強烈な末脚が武器な2頭が出走してきます。先ずは前哨戦では2着ミッキークイーン。昨年のオークス・秋華賞を制した、牝馬クラシック2冠に輝いたのは記憶に新しいと思います。この馬の武器はなんと言っても豪快な末脚。直線だけで勝負が出来るのは大きな強みです。叩かれた上積みも見込めます。
そしてもう1頭がショウナンパンドラ。前走の大阪杯ではキタサンブラックのスローペースの逃げを警戒して3番手につけましたが、最後は手応え程弾けませんでした。それでもアンビシャス・キタサンブラックとは僅差の3着。今回は直線の長い東京コース。昨年のジャパンCを制した豪脚が唸りをあげています。順当にいけばこの2頭のマッチレースですが、競馬は一筋縄で収まらない所が面白い所です。
昨年の覇者ストレイトガールの存在も忘れてはいけないでしょう。前走の阪神牝馬Sでは直線伸びを欠き9着に敗れています。今回は巻き返しを狙う1戦となります。昨年はこのレースとスプリンターズSを勝利しており、スピード能力を余す事なく如何なく発揮しました。今年も昨年同様の走りに期待がかかります。
そして前哨戦でミッキークイーンを破ったスマートレイアー。以前は追い込み一辺倒でしたが、最近では積極策が功を奏し、しっかりと結果を残しています。非常に怖い1頭と言えるでしょう。ハナを切らなくても自在性が増した今なら、どんな競馬にも対応出来そうです。
まだ1週間先のレースですが、今から楽しみがたくさんありますね。後は的中馬券さえしっかりと取りたい所です。