今週の安田記念はアーモンドアイvsダノンプレミアムに注目の集まる一戦だが、ダノンプレミアムはディープインパクト産駒牡馬としてはトップタイ記録となるGⅠ2勝目・重賞6勝目をかけた一戦となる。
現時点でも一度しか負けていないキャリアなどから、すでに有力後継馬と言っていいかと思うが、GⅠタイトルは2歳時の1勝のみとまだまだ物足りず、更なるビッグタイトルやパフォーマンスの上積みはほしいところである。
前述の記録と安田記念のタイトルに加え、アーモンドアイを負かしたとなればそれ以上に箔がつくかと思うが、アーモンドアイは馬に加えて騎手も久々という状況で迎えるレースとなり、もちろんそれを言い訳にするようなレベルの馬ではないが、お互いのパフォーマンス次第では仮に勝ってもどこまで評価していいか難しいものになりそうである。
その一方で個人的には使ってよかったのではないかと思っているが、大阪杯をスキップしてまでマイル路線・安田記念に照準を絞った必勝体勢で返り討ちにあったとなれば、勝負付けが済むような印象にもなり得るダノンプレミアムにとってはリスキーな一戦かとも思う。アーモンドアイの参戦が誤算だったのかは不明だが、若手No.1トレーナーの手腕にも注目だろう。
もっともディープインパクトの最有力後継馬ともなれば相手はどうあれ国内は通過点として、暮れの香港や来年のドバイなど海外タイトルを含む1600~2000mでは土付かずのまま来シーズンを終えるくらいの大きな期待に応えることができれば理想と言える。
それにしてもキングカメハメハのロードカナロアに続きケイアイファームの大物後継馬はノーザンファームを凌ぐほどのポテンシャルとも思える。競馬界を席巻しているノーザンファームだが、例えば年度代表馬で言えば牝馬や育成馬としては多く出ているものの生産牡馬となると2007年アドマイヤムーンまで遡らないといないというのも意外である。