安田記念よりもメンバーがそろってしまった。そんな印象がある今年のヴィクトリアマイル。東京ならお任せといえるショウナンパンドラとミッキークイーン。たたき台として使った大阪杯、阪神牝馬Sともに勝ちはしませんでしたが、まずまずの結果でここに挑みます。

ショウナンパンドラとしては心強いのが大阪杯2着馬のキタサンブラックが春の天皇賞を制したことでしょうか。多少ムラはありますが牡馬相手に互角以上の競馬ができる数少ない牝馬ですね。逆に牝馬限定に強いのがミッキークイーン。今回は最大のチャンスといえます。課題を強いてあげるとすると復帰間もない浜中騎手が果たしてどこまでレース勘を取り戻せているか、というところ。

ほかにも連勝中のスマートレイアーの鞍上には春の天皇賞、かしわ記念を連勝し波に乗っている武豊騎手が久々に帰ってきます。追い込み馬として武騎手騎乗時は定着していましたが、転機は米子Sの先行策にあったのではないかと見ています。頭数が少なかったこともありますし、前走大敗していたこともあり思い切った策が取れたのもありますが、あれこそがデムーロ騎手の真骨頂といえる競馬だったかなと思いますね。

1年半振りの復帰初戦でG1に挑むショウナンアデラ

そんな強力な古馬勢相手に、気が付けば4歳になってしまっていたショウナンアデラが挑みます。4歳なので当然古馬なわけですが、これまでの戦績がわずか4戦。前走は阪神ジュベナイルフィリーズで、3歳時にまったく競馬をしていない馬の復帰初戦がG1。しかも今年は豪華メンバーがそろいます。

通常なら厳しいと考えるところですが、同じく厳しいと見られていたディーマジェスティで皐月賞を制した二ノ宮師と蛯名騎手のコンビです。今回ショウナンはパンドラとアデラの2頭出しになります。「2頭出しは人気薄を狙え」は同厩舎で使う言葉ではありますが、今回は同馬主で使いたいと思います。東京コースは2戦負けなし。これまで連をはずしたこともない。

この人気で買えるのはおそらく今回くらいではないかと思います。もし勝てば1年半ぶりの競馬で、しかもG1での勝利となります。古い話ですがトウカイテイオーの有馬記念を彷彿とさせます。ぜひ応援したいですね。