終わってみれば1番人気・2番人気と馬連は順当決着だった今年のNHKマイルC。競馬ファンが最も注目したのは1番人気メジャーエンブレム。ここは真価が問われる試金石の一戦だった。本当にメジャーエンブレムは強いのか?それとも戦ってきた相手に恵まれたのか?非常に注目度が高かった。
今回はすんなりハナを主張し、他に競りかける馬も皆無。メジャーエンブレムの得意パターンとなり自らラップを刻む逃走劇となった。直線に入っても手ごたえは抜群。後続の追撃を見事完封し、レースを制した。完全に復権なったと言っていいだろう。桜花賞でもハナを切っていれば勝利していた可能性が高い。やはりこの馬は逃げてこその馬。今回その強さを再認識させられた。今回は強力牡馬陣が相手も涼しい顔で先頭ゴールした。
2着ロードクエストも能力はフルに発揮した。上がり3ハロン33.8秒の末脚はやはりこの馬の最大の武器である。池添騎手はこの春3回目のG1・2着となってしまった。ちょっとしたきっかけで幾らでも変わるだけに残りの春のG1で勝利を狙って欲しい。
3着には12番人気レインボーラインが入線し、配当を引き上げた。重賞ウィナーで近走もそんなに大崩れはしていないにも関わらず12番人気と低評価だった。まるでその低評価はあざ笑うかの如く3着と激走を見せた。
今後、メジャーエンブレムはマイル路線に完全にシフトチェンジした方がいいだろう。マイル適性はかなり高い物があり、現3歳世代では1番強い。桜花賞は参考外と考えていいだろう。今後の益々の活躍に期待がかかる。