各地でPOGシーズンがいよいよ開幕しております。POGでは2歳新馬戦開幕から翌年のダービーまでの成績を競うのが一般的なルールとなっていますが、POGのシーズンが過ぎても大半の馬にとっては引き続き競走生活が続き、むしろそこから先のほうが長くなることが多数というわけで、ゆったりとした成長曲線を描く馬にとってはこれからが本番と言えます。
クラシックで活躍してほしいような血統馬であっても個性の問題であるため避けられないことではありますが、今週日曜阪神メインのマーメイドステークスに出走予定のディープインパクト産駒センテリュオもそんな1頭でしょう。
母はアドマイヤキラメキで、全兄にトーセンスターダムのいる血統背景からも2歳のころから期待度の高かった馬ですが、500万下を卒業したのが3歳夏ということもあり、ローズステークスで重賞初挑戦となるも7着敗退。その後は堅実に条件戦を勝ち抜いて、前走の下賀茂ステークスでは8頭立てながら最後方待機から直線一気の末脚で勝利しており切れ味をいよいよ身につけた感じも受けます。
今回は久しぶりに北村友一騎手に手綱が戻り、【1-2-0-1】と安定感のある阪神コースに出走します。これまでC.ルメール、川田将雅、前走で三浦皇成騎手とリーディング上位の騎手を起用してきている馬ということから陣営の期待度も伺えます。
今回は中2週と詰まったローテーションになりますが、2000m以上で力を発揮している現状から秋にはエリザベス女王杯で見てみたいと思える一頭です。
今回はフルゲート16頭が埋まり前走と違い多頭数の競馬になりましたが、秋の大舞台へ向けた飛躍の一戦とできるか。アルアインでの大阪杯制覇など今年は存在感を増してきている北村友一騎手の手綱にも期待したいところです。