数々の名馬に騎乗した福永祐一騎手がこれまで乗ってきた中でダントツと評したシルバーステート。G1はおろか重賞すら勝利していませんが、そのポテンシャルは鞍上のみならず管理していた藤原調教師なども認めているところ。現役時代には片鱗こそ伺えたものの、どれだけの才能を秘めていたのかは未知数のまま引退し、現在は種牡馬となりました。
そんなシルバーステートの半弟でデビューを控えているシルヴェリオが現在、栗東・池添学厩舎へと入厩しています。シルバーステート、そしてワグネリアンとデビュー戦で接戦を演じたヘンリーバローズはともに父ディープインパクトでしたが、ハーツクライへと変わったことがどうでるかが注目の1頭です。
また、日本国内ではありませんが、母シルヴァースカヤの初仔であるSevilleはオーストラリアG1のメトロポリタンハンデキャップで優勝しており、大物誕生の待たれる牝系でもあります。
シルヴェリオのデビューは宝塚記念当日である6月23日の阪神芝1800mで、鞍上にはルメール騎手で想定しているとのこと。ルメール騎手は今年の2歳戦でも好調で、すでにモーベット、ワーケアと勝利しておりクラシックのパートナー選びはジョッキー側にアドバンテージのある状況と言えそうですが、厩舎としては期待の素質馬を何とか持ち上げたい思いもあることでしょう。ひとまずデビュー戦から注目です。