日曜の東京メインは「ユニコーンS」です。過去にはノンコノユメやゴールドドリーム、ルヴァンスレーヴといったG1ウイナーを次々に輩出しており、G1への登竜門レースとして注目されております。

そんな出世レースとしても知られる一戦で注目したいのは、ヘニーヒューズ産駒のニューモニュメントです。

前走の青竜Sでは今回の優勝候補の最右翼に目されるデュープロセスの3着に好走しました。上り3ハロンは2番目でしたが、1番速かったデアフルーグが内々を追い込んできたのに対し、ニューモニュメントは大外から追い込んでのものですから、時計以上の末脚だったと言えるでしょう。

さらに、3走前の昇竜Sでもまたもやデュープロセスに敗れるもここでも2着と善戦。直線でデュープロセスに差され完敗しましたが、上り3ハロンは他の馬より1秒以上も速く、末脚のキレ味は高いレベルにあります。

器用面ではデュープロセスに劣るものの、末脚だけで言えばニューモニュメントはデュープロセスに匹敵するものを持っていると言えるでしょう。今回のユニコーンSでは芝の先行馬も多く参戦してきているので、展開的には追い込み一辺倒が功を奏する可能性も高そうです。

ノンコノユメがそうであったように、末脚一辺倒の馬でも一度の重賞制覇によって安定した勝ち方をマスターしG1馬まで上り詰めることもあります。ニューモニュメントにとって今回のユニコーンSは、まさにG1馬への第一歩となるのではないでしょうか。

鞍上の石橋騎手は今年はすでに重賞を2勝しており、G1のNHKマイルCでも14番人気の人気薄を2着に持ってくるなど絶好調。ニューモニュメントとのコンビは今回で二度目で、約1年４カ月ぶりとなります。久々ですが、コンビ成績は1戦1勝で、その1勝も今回と同じ東京マイルでのものです。好条件が揃っている今回は、これからのダート路線を引っ張るコンビとなってくれることにも期待して、石橋騎手とニューモニュメントの重賞初制覇に期待したいと思います。