人気投票上位陣が適性の不一致などで回避し早々に夏休みに入るなどファン投票の意義が問われつつある宝塚記念が今週日曜阪神競馬場で開催されます。
真夏のグランプリと言えば聞こえは良いものの、年末のグランプリである有馬記念と比べるとファンはさておき関係者にとってはテンションも低めで頭数の揃わない寂しい開催が続き、今年は昨年のワーザーのような海外からの参戦もなく登録段階で13頭と12年連続のフルゲート割れが確定しています。
また、5歳馬の強いレースというデータや期待馬に夏場無理をさせないという風潮も後押ししてか4歳馬もエタリオウ1頭のみというのも物侘しいところ。一方で充実しているのが5歳世代でクラシック勝利組のアルアイン、レイデオロ、キセキの3頭の他にローカルで力を付けてきたステイゴールド産駒スティッフェリオに丸山騎手、菊花賞2着のクリンチャーに三浦騎手、昨年の大阪杯勝利コンビのスワーヴリチャード&M.デムーロ騎手、そしてリスグラシューは新コンビとなるレーン騎手と層の厚いメンバーが揃いました。
その中で今回期待したいのが皐月賞馬で今年大阪杯も勝利したアルアインです。
北村友一騎手はこれまで3戦騎乗していますが、いずれも人気以上の結果を残しており今回も人気以上となれば馬券内に食い込んでくる期待が高まります。特に前走で負かしているキセキが今回上位人気に推されそうなことから馬券妙味もあるでしょう。
4度しか走ったことがないにも関わらず全5勝のうち3勝をあげている得意の阪神コースで3つ目のG1の勲章を手にする大駆けがあるかどうか。前回ほどの人気薄は望めそうもありませんが、キセキ、レイデオロに次ぐ3番人気以降に落ち着きそうなため今回も期待したいです。