栗東・友道厩舎と言えば昨年福永騎手の悲願であったダービー制覇へ導いたワグネリアンや、川田騎手とマカヒキといった日本人ジョッキーと金子真人HDとのコンビが相性の良い印象のある厩舎です。そんな友道厩舎に待望の血統馬が入りました。
馬名はラインベックといい、父ディープインパクト、母アパパネはいずれも金子真人HDの擁する三冠馬と日本屈指の良血馬。これまで同配合でモクレレ、ジナンボーの2頭がいますが、いずれも気性の難しさがあるようで、どちらも3勝しておりサラブレッドとして一定の結果は出せているものの、この血統であればもっと上のレースで見てみたいという人間のエゴもあります。
さらにひとつ下の「アパパネの2018」もまたディープインパクト産駒ということで、なんとしてもこの両親から大物を出したいというオーナーや生産者の意地も感じられる配合です。これまでの2頭はアパパネを管理していた美浦・国枝厩舎に委ねられていましたが、今回は友道厩舎にかわったことで栗東にやってきました。
兄2頭に共通している気性の難しさ、コントロールさえクリアできれば更に上にいける可能性の高いと思える血統だけに、あずけられた調教師としても手腕の唸るところでしょう。
今月13日には厩舎の大先輩シュヴァルグランの胸を借り追い切りを消化し、順調に行けば来週中京開幕週の芝1600mで福永騎手を鞍上に迎えてのデビューを予定しております。兄2頭ともどもぜひ応援したいです。