【宝塚記念2019予想】5歳世代上位に「待った」をかけるのはこの馬だ!

今週は、いよいよ春のG1戦線のラストを飾る宝塚記念が行われます。出走頭数は12頭の少頭数となってしまいしたが、それでもG1馬6頭と好メンバーが揃ったドリームレースとなりました。

特に、5歳馬世代は皐月賞馬アルアイン、ダービー馬レイデオロ、菊花賞馬キセキとクラシックレース勝馬が全て揃ったのに加え、ダービー2着のスワーヴリチャード、菊花賞2着のクリンチャー、そして牝馬では桜花賞、秋華賞で2着のリスグラシューとクラシック2着馬が3頭も出走する豪華メンバーとなりました。

5歳馬の世代最強馬決定戦という意味合いも強い一戦となりましたが、今回注目しているのは4歳馬のエタリオウです。

エタリオウは、3歳時は菊花賞で2着に入り、古馬となった今年の天皇賞・春では4着と、先述の馬達に匹敵する実績を残しています。ドリームレースに強いステイゴールド産駒という点もプラス材料と言えます。

上でも記した通り5歳馬世代最強決定戦と言うのは文句のつけようがありませんが、2019年の春のG1戦線を見る限り、5歳馬が2勝に対し、4歳馬が4勝と世代では一番G1を勝利しております。となれば、今回4歳馬世代から唯一の出走となったエタリオウは実績面は十分ですし、今年の4歳世代の春のG1の成績を見ても、5歳馬世代に決してひけはとらないレベルにあると言って良いでしょう。

さらに、当日の雨予報と展開面を考えると、典型的な逃げ馬は不在ですがアルアインやキセキ、スワーヴリチャードといった先行馬が多く、レイデオロあたりも速めに追い上げそうなので、スローペースであっても単なる上り勝負ではなく、スタミナも求められるレースになる可能性は高いのではないでしょうか。

2017年には、断然人気だったキタサンブラックが9着と不可解な負け方をしましたが、この時も雨によって稍重となった馬場で明確な逃げ馬も不在という状況で、後にジャパンカップを制することになるシュヴァルグランが初めて、そして唯一となった逃げ戦法を取り、よどみのないレースでスタミナ勝負をしかけました。頭数もこの時は11頭で今年とほぼ同じで、クリンチャーあたりがスタミナ勝負で同じように逃げたりする展開となれば、2017年と似たような展開になりそうです。

さらに、この時の2着馬であるゴールドアクターに乗っていたのが、今回エタリオウに乗る横山典騎手で、前走もエタリオウと同じ天皇賞・春でした。似た条件が揃っているからと言って結果が同じになるとは限りませんが、狙ってみる価値はあるでしょう。

ということで、雨でスタミナ勝負となりそうな今年の宝塚記念は、エタリオウが横山典騎手とのコンビで最強5歳世代を下し、4歳世代の強さを証明してくれると予想します。