芝やダートレースに比べると障害競走の人気は落ちますが、数少ない障害重賞レースの中でも例年波乱決着となる傾向が強く、穴党には人気の一戦となっております。
個人的には飛び越えの度に緊張が走る感じや、3~5分という長い時間レースが楽しめる点は魅力と感じており、障害レースの楽しみをもっと多くの競馬ファンに知ってもらいたいと思っておりますが、障害G1は2回のみで、その2回とも中山競馬場のみ。他競馬場でももっと開催してもらいたいところではありますが、まずはとにかく1つ1つの障害重賞を楽しみたいと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、今回東京競馬場で行われる東京ジャンプSは、長い直線を使っての攻防こそというイメージが強い一戦。その特徴を理解した上で今回注目したいのはラピッドシップです。
ラピッドシップはルーラーシップ産駒の良血5歳牡馬。障害レースを6戦して1勝のみという実績ですが、前走は中山グランドジャンプに出走し、11頭立ての8番人気ながら3着馬とクビ差の
4着と大激走しています。
レースでは、道中は中段より少し後方に位置し、徐々に押し上げていくのですが、最後の直線に向いた時には馬券圏内には程遠い位置でした。それでも最後のハードルを跳び終えてからの伸びは目を見張るものがあり、最後は3着馬とクビ差まで迫ってきました。このレースっぷりだけ見ると、前に行く脚はないかもしれませんが、スタミナと末脚に魅力がある馬だということがわかりました。
となると、中山競馬場よりは東京競馬場の方がコース適性が高い可能性があります。ラピッドシップは今回が初の東京コースとなりますが、ここは同馬の強みが生きる舞台と言えるでしょう。
ということで、今年の東京ジャンプSは中山GJ・4着のラピッドシップの見せ場に期待した馬券で勝負したいと思います。