善戦続きのキセキが久々のG1制覇なるか注目だった宝塚記念でしたが、レーン騎手の先行策が功を奏したリスグラシューが3年ぶりの牝馬優勝を果たし、春のG1戦線も幕を閉じました。同時に、初来日で大いに活躍したレーン騎手のJRAでの短期免許も終了しましたが、来月末までは地方競馬の短期免許が残っており、今週は大井競馬場で手綱さばきを見られます。
中でも注目は水曜20時05分発走予定のJpn1「帝王賞」で、同レースではオメガパフュームで参戦となっております。
ゴールドドリームが回避となり、人気の双璧とみられるインティは距離延長がどう出るかが注目といったレース。その他にもG1勝ちこそないものの重賞連勝で挑むチュウワウィザード、7歳にして大崩れなく安定感が増してきたミツバ、そして今年に入って勝ち星こそないものの、昨年末と比べてこちらも安定感が増してきているアポロケンタッキーと、今年もJRA勢が強力なメンバーとなっておりますが、あえて狙ってみたいのが「元」JRA所属の2頭。
まず地方移籍後は思ったほどの戦績を残せていないものの、これまでの実績を考えれば復活もありうるのが森騎手を確保して臨むサウンドトゥルーです。すでに9歳と、サラブレッドとしてはピークを過ぎていると見るのが妥当であり、ここ数戦の成績からも衰えは否めない面もありますが、ゴールドドリーム不在ということで各ジョッキーの目線が先行するであろうインティに向きそうなことを考えると、久々の末脚爆発のシーンも期待できそうです。
そして、ドバイのゴドルフィンマイルでは全く自分の競馬が出来ないまま後方で大敗を喫したノンコノユメは、地方移籍後初戦となる今回、真島騎手が騎乗します。ハマれば強いですが、安定感とは程遠い性格の馬なので毎回馬券の取捨には悩まされますが、今回は大外枠を引き、揉まれない位置でスタートを切れるのはプラス材料と言えるかもしれません。
今年も中央馬に人気が集中しそうですが、フリオーソ以来の地方在籍馬による帝王賞勝利となるかどうか、ぜひご注目ください。