過去5年の勝ち馬の中に、後に有馬記念を制したゴールドアクターの名前も連なる「洞爺湖特別」が、今週土曜函館最終レースに組まれております。昨年の勝ち馬マイスタイルも勝利にこそ結びついていませんがG3で善戦を続けており、勝ち馬の今後に期待できるレースと言ってよいでしょう。
勝ち馬の傾向を見ると過去5年はすべて4歳馬が勝利しており、今年の出走馬で該当馬であるシスターフラッグ、シュバルツボンバー、ムーンレイカーには要注目といったところですが、そんな中で今回あえて取り上げたいのが登録馬中唯一の3歳馬であるヒシゲッコウです。
半兄には昨年のマイルCSを制したステルヴィオがいる血統背景ですが、デビューから芝2000mに拘ったローテーションは父がロードカナロアからルーラーシップにかわったことで、中距離以上の適性を意識してのものと見られます。これまでで唯一のリステッドレース参戦となったダービートライアルのプリンシパルステークスでは、脚を余して3着と敗戦を喫するものの、折返しの1勝クラスをあっさり通過して今回初めて古馬相手のレースに挑みます。
2走続けて騎乗したレーン騎手は短期免許の期間が終了したため今回は乗り替わりとなり現段階では鞍上未定というのが最大の不安要素、そして過去5年での3歳馬の目立った活躍が2016年にバイガエシの2着に入ったサーブルオール、3着のリアルキングくらいと、若駒にとってハードルの高いレースであることは間違いなさそうです。
ヒシゲッコウにとっては今回で4戦連続と成る芝2000mへの参戦で古馬相手にどこまでやれるのか。G1戦線でも勝負できる血統であることは想定されており、ここで勝てば今後の大きなレースへの参戦も期待できるだけにぜひ注目したいレースです。