今週の中京競馬場では、ダート重賞の「プロキオンステークス」が行われます。春のダート重賞路線も落ち着いてた中での数少ないダート短距離重賞ということで、秋に向けての賞金稼ぎレースとして重宝されているレースでもあります。
メンバーには、前走ドバイの短距離G1のゴールデンシャヒーンで2着と世界的なスピードを見せた昨年の覇者マテラスカイを筆頭に、一昨年の覇者キングズガード、昨年3着のウインムート、地方交流重賞の黒船賞を制しているサクセスエナジー、昨年秋の武蔵野ステークスを制しているサンライズノヴァといった実績馬に加え、連勝でオープン入りしたロードカナロア産駒のミッキーワイルド、オープン戦を連勝中のヴェンジェンス、アルクトスと言った上り馬もおり、好メンバーが揃った印象です。
そんな中で注目しているのは5歳牡馬のアードラーです。
アードラーは、前走阪神競馬場で行われたコーラルステークスで5着に善戦。実績的には見劣る部分もありますが、5歳馬ということでまだまだ成長が見込めます。それを証明するように、前走は4か月の休み明けで馬体重がプラス22kgと大幅に馬体重が増加。一昨年の覇者のキングズガードとは0.3秒差の5着に好走しており、成長の増加も大きかったことが分かります。叩き2戦目のここはさらに良くなってきそうですし、今後の成長という意味ではアードラーの方が上澄みは大でしょう。
そして気になる鞍上ですが、今回鞍上はデビュー2年目の成長株、西村淳也騎手に乗り替わりとなります。1年目は13勝と少なかったですが、2年目の今年は早くも30勝とかなりの好成績を残しております。外国のトップジョッキーがこれだけ大活躍する中、成績が下降していきがちな2年目でこれだけの結果を残しているのですから、今後の成長にも期待できる若手騎手と言っても過言ではないでしょう。
追い切りでは僚馬のサンライズノヴァにこそ先着されましたが、坂路で自己ベストを更新し、調子は絶好。おそらく今回もそこまで人気になることは無さそうですし、馬券に組み込むことで妙味のある馬券が出来上がるではないでしょうか。
人馬ともに成長著しいコンビということで、ここは実績よりもこの新コンビの成長力に期待してみたいと思います。ということで今年のプロキオンステークスは、成長著しいアードラーと西村騎手のコンビの初重賞制覇を期待して勝負してみたいと思います。