2017年の菊花賞馬キセキを擁する栗東・角居厩舎と川田将雅騎手のコンビが送り出す2歳馬、ヴェニュセマースが今週日曜中京の芝1400m、牝馬限定の新馬戦にてデビューを予定しています。
血統面を見ると日本では馴染みの薄い配合であることが見て取れます。まず父のシユーニは2009年に芝1400mのフランスG1、ジャンリュックラガルデール賞を制し、産駒にマイルG1を3勝したエルヴェディヤを輩出するなど短距離からマイルによった戦績の種牡馬で、母スターズアンドクラウズは自身の成績は1勝止まりと目立たないものの、半姉にモーリスドゲスト賞3連覇などを含みG1・6勝をあげたムーンライトクラウドのいる良血です。
また、母系を遡ればイギリス、アイルランドダービーなどG1を4勝したジェネラスも名を連ねる、欧州の筋が通ったファミリーでもあります。欧州であればそれなりの注目を浴びる血統ながらあえて日本で走るという点で、未知の魅力がたっぷりな馬といえそうです。
併せ馬では重賞2勝のクイーンマンボをパートナーに選び、厩舎からの期待値の高さも伺える調教が行われております。
1400mのデビュー戦は血統面からの判断となりそうですが、今後順調に進めば来年春は桜花賞やNHKマイルカップと、適性に合いそうな舞台は多いだけに、まずは初陣の結果に期待したいところです。