いよいよ競馬の祭典・日本ダービーが開催されます。3強といわれた皐月賞も終わってみればまさかの関東馬・ディーマジェスティの完勝といえる内容で終わりました。これで4強という声もありますが、果たしてどうなんでしょうか。

ナリタタイシン、ビワハヤヒデ、ウイニングチケットの世代も3強といわれていました。皐月賞はナリタタイシンが制したわけですが、ビワハヤヒデ、ウイニングチケットとも次につながる競馬はしていた印象があります。

そのイメージからすると今年は0強といえる世代ではないのか？と皐月賞の内容からは感じました。まず2着のマカヒキは、ほぼ完璧に乗っての2着。なんとなくリアルスティールの皐月賞とダブります。勝ったと思ったところ、ドゥラメンテに後ろから差されたところも似ていますね。

続いて3着のサトノダイヤモンド。ダービーを見据えての仕上げもあり、さらにリオンディーズのあおりをうけて不利も受けていますが、前評判ほどの強さは感じない。きさらぎ賞で負かした相手がその後ぱっとしないこともあるので、過信しないほうがいいと判断。

リオンディーズに関しては弥生賞で先行させてしまったのが仇になっていると思われます。兄のエピフェネイアも乗り難しかった馬。ここのところ勢いがなくなりつつあるデムーロ騎手も今回に限っては不安材料になると判断。

ならば皐月賞組以外にもチャンスがあるのではないか、と考えたわたしの本命はアグネスフォルテ。9戦1勝馬ではさすがに無理があるだろう、と思うでしょうが、推せる材料もあります。

まずはアグネスの勝負服と長浜調教師。このコンビはアグネスフライトで河内元騎手の初ダービー制覇を成し遂げたコンビでもあります。

続いて騎手です。今年の松山騎手は一味違います。高松宮記念でもきっちり、とはいえないかもしれませんがミッキーアイルで2着。安田記念にはマイラーズC勝利で権利を取ったクルーガーで挑みます。自分で権利を取った馬でしかもG1で印がつく馬に乗れることもあり、モチベーションが例年より高いのではないでしょうか。

そして最後に運です。本賞金1500万円では事前の予想では除外のはずが、なんとジョルジュサンクと100万円差で除外なく出走が可能。ダービーに一番必要といわれる「運」を持った馬。

もちろんマイナス材料も挙げればキリがないでしょう。京都新聞杯2着馬ではダービーは厳しい。ハービンジャー産駒でクラシックはこれまで結果が出ていない。今回で10戦目となるキャリア。上がり目もないのでは？

とはいえ、それを吹き飛ばすくらいのオッズがつくはずです。下から数えたほうが早い人気に落ち着くことでしょう。頭で、とはいいませんが、馬券のヒモ、には入れておきたい1頭です。