競馬で良く聞くフレーズとして「前走一番人気で負けた馬を狙え」というのがあります。実力を買われたものの、展開が向かなかったり、適性と外れた距離だったり本調子ではなかったりなど、何らかの原因があり不発に終わったものの、陣営による立て直しは図られており巻き返しが望めるのと、敗戦を経たことで人気が落ちることは否めず、馬券妙味にも期待できるという点からうまれた定石ではないかと推測されます。
そんなパターンに当てはまるのが今週新潟日曜のメインレース、サマーマイルシリーズの関屋記念に出走予定のロシュフォールです。母や現役時代に重賞でも活躍していたアンブロワーズ、父はキングカメハメハという良血。前走の七夕賞は1番人気を大きく裏切る11着敗退となりましたが、福島というある種独特と言える小回りコースは、道中でまくって押し切るタイプでもないため後ろからいくロシュフォールには向かなかったというのが大敗につながったのではないでしょうか。
今回は、自身も得意としている新潟コースに舞台がかわります。鞍上は初騎乗の田辺騎手へと乗り替わりとなりますが、先日のアイビスサマーダッシュで同じく初騎乗のライオンボスを優勝に導いたばかりということで心強い面もあります。マイルには1度出走して2着のみと、他の馬にくらべ実績で劣るのは否めませんが、コース適性で巻き返しを図りたいところ。
ケイデンスコールやサラキアといった前走で重賞2着からの参戦馬もおり、頭数も揃った今回は各馬券種ともにオッズがかなり割れることが予想されます。穴馬かどうかといったあたりの人気に落ち着きそうですが、それでもロシュフォールのこれまでと比較すると高い配当が単勝でも見込めでしょう。
前走大敗で人気の落ちそうなロシュフォールですが復活、そして重賞初制覇に期待して今回応援してみたいと思います。