お盆も明け、いよいよ夏競馬も終盤戦。札幌競馬の日曜メインはスーパーG2の異名を持つ「札幌記念」です。
西日本のお盆ラッシュに多大な影響を与えた台風10号は週末北海道に接近するということで、馬場へ与える影響も気になるところです。日曜は台風も過ぎ去り晴れる予報なので、土曜の天候と馬場傾向はしっかりチェックしておこうと思います。
札幌記念は例年集まるメンバーのレベルの高さから、G2の中でも格の高いレースという印象を持つファンも少なくないと思いますが、やはり今年も中々の良いメンバーが集まってくれました。
今年は4頭のG1馬(フィエールマン、ブラストワンピース、ワグネリアン、ペルシアンナイト)に加え、G2馬も6頭おり、G1でも上位に食い込んでいる馬達も多数おります。
そんな中で今回とくに注目しているのは、G1馬のペルシアンナイトです。他の3頭のG1馬が4歳馬なのに対して、この馬は5歳と唯一の先輩G1馬です。ここは威厳を示したいところですが、近走は成績が思わしくありません。前走の安田記念は10着、2走前の大阪杯は11着と二桁着順続きで、他の3頭のG1馬ほどの人気はつかなそうです。
ただ、前走はスタート後の不利で最後方となりスローペース。前々走は外々を回されて距離ロスでバテてしまった、と運のない競馬での結果と言えなくもありません。今回も不利を被りやすい小回りコースのため懸念はありますが、自分の競馬ができれば強い走りが出来るでしょう。
その点をカバーしてくれそうなのが、今回初めて付けるブリンカーです。マイルチャンピオンシップを勝ち、皐月賞2着という実績があるように走る脚はG1クラスです。近2走は他の馬を気にした結果かもしれませんので、その点をブリンカーで走りに集中できるようになれば、これまで以上に強い競馬を見せてくれるかもしれません。
また、今回一番のプラス材料と見ているのが「2000mの距離適性」です。他のG1馬の適性を見ますと、フィエールマンは菊花賞と天皇賞春、ブラストワンピースは有馬記念を勝っており、距離適性は2400m以上と考えられます。ダービー馬のワグネリアンは、前走の大阪杯は3着でしたが、4着までが馬番6番以内の馬が独占する内枠天国だったことを考えると、2000mの適性というよりは枠に恵まれた可能性もありそうです。
ということで今年の札幌記念は、ブリンカーの効果にも期待しつつ、2000mの適性を見込んでペルシアンナイトから勝負したいと思います。