【北九州記念2019予想】不利が響いて連敗中のクインズサリナ、西村騎手とのコンビで巻き返しへ

今週の小倉競馬の日曜メインは1200m芝ハンデG3「北九州記念」です。例年出走頭数も多く、波乱傾向の強い一戦ということで高配当が見込める魅力もあり、スプリンターズSを目指す馬のステップレースであることからも注目度は高い一戦です。

今年もフルゲート18頭が揃いました。今年も好メンバー揃いでこの中からスプリンターズSの有力馬となりそうな馬が出てきそうな気配があります。

そんな中で特に注目したいのが、5歳牝馬のクインズサリナです。クインズサリナは、今回の出走馬中最軽量ハンデとなる51kgを背負います。とは言え、ここ3走がオープン戦で10着、10着、7着なら恵まれたというよりは、妥当なハンデと言えるでしょう。

ただ、前走と2走前は不利がありながらも健闘したという部分は評価したいと思います。2走前の鞍馬Sでは、直線で最内をつき、4着となったメイソンジュニアを差す勢いで伸びていきますが、前が詰まって行き場がなくなりブレーキをかける羽目に。最終的に勝ち馬のミラアイトーンと0.8秒差の10着に終わりましたが、前が空いていれば大きく順位は変わっていた可能性が高いと見ております。

ミラアイトーンとの斤量差はこの時2kgでしたが、今回はその差も5.5kgとなります。鞍馬Sの着差以上にハンデ差がついた今回は、クインズサリナの巻き返しも十分あると考えます。

そして前走のバーデンバーデンカップでは、内が荒れていたことで全馬外目を回す中、馬群のど真ん中に入ってしまい、追い出すタイミングがかなり遅れてしまいました。出していってからはしっかり伸びており、勝ち馬のカラクレナイと0.3秒差まで詰めました。

不利があってからの追い上げ、また不利の間に先を越された馬を差し返す場面もあり、上位に食い込むだけの脚は十分にあったと言えます。勝ち馬カラクレナイも今回の北九州記念に出走しており、ハンデは前走からプラス1kgの55kgを背負います。クインズサリナとのハンデ差は、前走の3kgから今回は4kgとなります。

このようにクインズサリナは、ここ2戦は十分上位に来る力がありながら、不利の影響で順位を大きく落としてしまっております。今年の北九州記念では、近2走の勝馬との参戦となりますが、斤量差が増えたことで能力差も前走以上に大きく縮まったと言ってよいのではないでしょうか。

今回クインズサリナの手綱を握るのは若手のホープ西村淳也騎手です。デビュー2年目となる今年はすでに40勝を挙げており、1年目の13勝を大きく超える好調ぶり。現在リーディング17位と好調です。中央のデムルメ外国人コンビをはじめ、世界で活躍する多くの外国人ジョッキー達が短期で来日して国内の重賞をかっさらっており、騎手界のレベルは年々上がっていっております。

そんな中で2年目にしてこのように成績を伸ばせるのだから、騎手力はやはり高いです。重賞はまだ未勝利で、そろそろ重賞制覇を期待したいところ。小倉競馬場は芝レースでは一番勝っている競馬場ということもあり、期待はさらに広がります。

ということで、今年の北九州記念は、不利の続いたクインズサリナの巻き返しと、西村騎手の秘めた素質に期待し、クインズサリナから勝負したいと思います。