【新潟2歳S予想2019】モーベット、新タッグ結成で連勝なるか

桜花賞を制し凱旋門賞にも出走したハープスターや、朝日杯FSを勝利し2歳チャンピオンに輝いたマイネルレコルト、そのマイネルレコルトの2着に敗れたものの阪神JFを勝利し2歳女王の座を手にしたショウナンパントルなど、多くの素質馬を輩出した新潟2歳ステークスが今週の日曜新潟のメインレースにて開催されます。

今年はフルゲート18頭に対して16頭が出走と、除外対象もおらず各陣営ともにきっちりと仕上げて挑んでくることが予想されます。中でも注目は最後尾追走から直線で豪快に突き抜けてデビュー戦勝利を飾ったオルフェーヴル産駒のモーベットとなりそうです。

オルフェーヴル産駒はラッキーライラックが阪神JFを勝利したものの、クラシックでは相手が悪かったとも言えますがアーモンドアイに阻まれ無冠となっています。今年の2歳馬が好調なため、ディープインパクト、キングカメハメハが不在となった今後に向けて、ここで産駒の仕上がりの早さなどもアピールできれば競走材料として優位に立てる部分もあるでしょう。

デビュー戦勝利のルメール騎手は今週土日ともにWASJ参戦のため札幌競馬場におり、今回は福永騎手とのタッグとなりました。先日、同じ藤沢厩舎のダービー馬レイデオロの秋初戦も福永騎手で、との発表もあり、有力馬と立て続けのコンビ発表は今後の勢力図に影響を与えそうな点も注目したいところです。

そして、モーベットのオーナーのシルクレーシングは6月に開幕した新馬戦で破竹の快進撃を続けていましたが、このところ失速している印象もあるため重賞となる今回で改めて2歳戦での注目を集めて勢いに乗りたいところでしょう。

また、管理する藤沢調教師にとっても新潟2歳ステークスは今回で3頭目の出走となりますが、2008年のガンズオブナヴァロンは2番人気12着、2014年のアヴニールマルシェは1番人気2着といずれも人気を下回っており、今回こそは結果が欲しいのではないでしょうか。

ここはひとまず2着でも当面の大目標であろう2歳G1へ向けた賞金は確保可能でしょうが、来年春を見据えるならば少々不安というのは各陣営とも同じ気持ちでしょう。出世馬も多くいる新潟2歳ステークスを勝利する験担ぎもあることですし、見ごたえのあるレースが期待できそうです。