サマー2000シリーズも最終戦の新潟記念が今週末の日曜新潟競馬場のメインで開催、過ごしやすい気温の日も増えてきて、気がつけば夏の終わりも見えてきました。
新潟記念はフルゲート18頭に対して21頭が登録と混戦のハンデ戦が見込まれ、予想しがいのあるレースとなりそうですし、過去10年で1番人気が2勝とハンデ戦らしい結果が続いており、例年の傾向からいけば波乱も十分ありうるレースです。昨年は1番人気の3歳馬ブラストワンピースが勝利を飾りましたが、今年の3歳馬は現状除外対象のロードマイウェイのみの登録となっています。
果たして今年の1番人気はどうなるでしょうか。予想オッズでは全兄にダービー馬レイデオロを持ち、前走のエプソムカップでは念願の重賞初勝利を遂げたレイエンダ、そして小倉記念2着のカデナやオープンクラス昇格初戦となる上がり馬フランツ、左回り巧者のダイワキャグニー、そしてキングカメハメハ産駒のユーキャンスマイルあたりが上位人気を構成しそうです。
そんな中で今回注目したいのがユーキャンスマイルです。昨年の阿賀野川特別以降は長距離にこだわったローテーションを組んでいたようですが、久しぶりに中距離に戻ってきました。菊花賞で3着と好成績を納め、その後も万葉ステークス2着、ダイヤモンドステークスを勝利と、長距離路線で花開いたユーキャンスマイルですが、それ以前は2000m前後を走っていた馬なのでいきなりの距離短縮にはなりますが対応不可能ではないでしょう。
前走の天皇賞(春)5着後は宝塚記念にも出走せずここまで待機してきました。収得賞金は3550万円と、秋のG1戦線へ参加するには少々心許ないところなため、休み明けとはいえ叩き台だけではなく賞金加算も目論んでの参戦ではないかと見ています。
ダイヤモンドステークスから騎乗している岩田康成騎手が続けて騎乗するのも心強い点と言えるでしょう。出走順も除外の心配のない順番のためきっちりと仕上げにかかることができそうです。
重賞勝ち馬で前走G1で5着と実績は上位ですが休み明けで大幅な距離短縮ということで、上位人気馬の中でもまずまずの配当が狙える一頭ではないでしょうか。