今年の日本ダービーで1番人気候補として有力な馬マカヒキ。これまでデビューしてからメンバー最速の上り3Fを譲ったことがない。しかもどのレースも上がり34秒を切っているのだから驚異的な切れ味の持ち主であることがわかる。この切れ味は、言うまでもなく父であるディープインパクト譲りのものだろう。
唯一の敗戦となった前走・皐月賞。これは勝馬であるディーマジェスティをそれほどマークしていなかった面があるのではないだろうか。これだけで勝負付けが済んだと思う人は少ないだろう。勝馬より早い上がりを使っているのだから、直線の長い東京競馬場の日本ダービーなら逆転と言うシーンが浮かぶのも当然である。
陣営としてもこの馬にはかなり期待感があるようで、秋に行われる凱旋門賞に登録済み。おそらく日本ダービーの結果が出走を決める決め手になるだろうが、凱旋門賞を目指すならここは負けられないといったところだ。
気になるのは、雨が降って馬場が重たくなったときかもしれない。これだけ切れ味がある馬だけに、道悪になった場合にどうかというのが未知数のところがある。幸い当日に雨の予報はない。多少の馬場悪化なら問題はないだろう。