1月24日の中京競馬場での新馬戦こそ5着に敗れたものの、その後の未勝利戦、大寒桜賞と連勝してオープン入り。そして迎えた青葉賞、上り3ハロンを出走馬最速の33.9でまとめ、2着で日本ダービーへの優先出走権を獲得。騎乗したC・ルメールが「ポテンシャルは高い」と評価したレッドエルディストが、満を持して「世代最強馬決定戦」へ挑戦する。
スタートでうまく出せず、後方からの競馬が続いているが、むしろ直線の長い府中には好都合かもしれない。末脚は切れ味がするどいというよりも、いい脚を長く使えるタイプ。調教も順調に進んでおり、いい状態でダービーを迎えられそうだ。
父は、同じ青葉賞から日本ダービーへと挑戦し、ネオユニバースの2着に敗れた、2004年度代表馬のゼンノロブロイ。2着に敗れた父の無念を晴らし、産駒初のダービー馬となるか注目したい。
ちなみに鞍上は、名牝ウオッカで日本ダービーを制した四位洋文。前走青葉賞でコンビを組んだが、「4戦目でこれだけ走れれば。最低限の仕事は出来た」と手ごたえを感じている様子。笹田調教師が「まだまだ伸びしろがある」と評価する大器が覚醒すれば、ダービーで主役に躍り出ることも夢ではない。レッドエルディストに注目だ。