【神戸新聞杯2019予想】前残り?差し有利?阪神の馬場傾向を脚質別・枠順別で分析

阪神競馬は今週で開幕3週目。開幕週のセントウルSでは従来のコースレコードを0秒4上回るレコードVとなり、同日9Rで行われた瀬戸内海特別もレコード決着。さらに先週のローズSにおいても、ダノンファンタジーが従来の記録を0秒1更新するレコードVで快勝し、2週連続で重賞でレコードVが飛び出す結果となり、高速馬場化が顕著に表れております。

今週は菊花賞トライアルの「神戸新聞杯」が開催されますが、上りが掛かるレースの好走が多いレースなだけに、今の高速馬場がレースにどう影響するのかなど気になるところです。ということで今回は、先週の14日(土)、15日(日)、16日(祝・月)で行われた阪神の芝レース全てを対象に現在の阪神の馬場傾向を分析し、レースの予想に役立てたいと思います。

■引き続き「前有利」も、徐々に「差し」届く馬場に

開幕週の阪神の馬場傾向は「前残り」が顕著という結果でしたが、先週も引き続き「先行」が好走しており、勝利数・連対数・3着内の回数が最多です。また、勝率(13.3%)・連対率(25%)・複勝率(41.7%)の全てにおいてトップとなっております。

ただ、ローズSではダノンファンタジーが差し切り勝ちを果たしており、同日の12Rでは1・2着が上がり33秒台の差し馬で決着するなど、「差し」も決まり始めてきている印象は強く感じました。先週は3着内に入着した51頭中、「逃げ・先行」が30頭、「差し・追い込み」が20頭となっており、開幕週が終わった時点では「逃げ・先行」の数が倍以上も多かったですが、その差も縮まってきております。

引き続き前有利ではありますが、とくに条件の高い一戦でペースが上がるような展開では差しは届く馬場。上がりの速い馬は位置取り後方でも届く場合は十分あるといったイメージを持って予想する必要がありそうです。

脚質別データ(9/14~9/16)

脚質別データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 0 3 2 12
先行 8 7 10 35
差し 5 4 4 40
追い込み 4 2 1 44
マクリ 0 1 0 0

■「内枠」が不振、「中~外枠」が好走傾向に

枠番は、「4枠」と「5枠」が最多の5勝を挙げております。「5枠」は連対数と3着内の回数も最多で、勝率(25%)・連対率(50%)・複勝率(55%)の全ておいてトップとなっております。「5枠」は開幕1週目でも3勝を挙げており、勝率がトップでした。引き続き「5枠」には注目です。

また、開幕週の阪神の馬場傾向の結果では3着内が2勝の2回のみだった「8枠」は、先週は3勝、2着4回と巻き返しております。逆に2着が4回と連対率が高かった「2枠」は先週はさっぱりで、3着内が3着の1回のみと大不振でした。先週は内枠は頭数も少なく、枠番は「中~外」の好走が目立っておりました。神戸新聞杯の過去10年のデータ・傾向でも内枠は不振傾向にあるので、データ上、内枠有利という傾向は見られないのは覚えておきたいところです。

枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 1 2 3 14
2枠 0 0 1 19
3枠 1 1 2 16
4枠 5 5 1 9
5枠 5 3 3 13
6枠 1 1 4 17
7枠 1 1 2 20
8枠 3 4 1 23