【オールカマー2019予想】ショウナンバッハ、ベスト舞台で巻き返しなるか

残暑というには厳しすぎる暑さもようやく落ち着きを取り戻してきましたが、台風の影響で今でも千葉県の一部の地域では多くの方が台風の後始末に追われており、衣食住も満足に整っていない状況が続いているようです。競馬においても、天候が悪くなれば競走馬自身のコンディションや厩舎・牧場関係者など予定や思惑の変わることもあるでしょう。何事もなく競馬が開催されることにありがたみを感じて競馬を楽しみたいと思います。

さて、9月も半ばを過ぎG1シーズンも間近。今週末は秋のG1戦線へ向けて非常に重要な一戦となる「オールカマー」が開催されます。

オールカマーと言えばその名の通り、地方馬や外国馬など多くの馬に参戦してもらいたいという意味を込めて「All Comer(参加希望者全員)」というレース名がつけられたわけですが、理想と現実にはギャップが存在し、昨年は出走12頭と少なめだったのが、今年は更に数を落とし10頭立てでの開催となりました。

そんな今年のオールカマーで注目したいのがショウナンバッハです。デビューは3歳の5月と遅めで、デビュー後もスムーズには勝ち上がれず、一度は地方に転出したものの、再度中央へ戻ってきて中距離路線を中心に奮闘しつづけている8歳馬です。

出走馬の中で最年長の馬で、平地の競走馬としては中々の高齢になるため近走は勝ちきれないレースが続いておりますが、今年のエプソムカップでは4着、前走の新潟記念でも6着と重賞戦線でも健闘しております。

新潟記念は上がり最速の6着で、2走前の宝塚記念では10着ながら菊花賞2着のエタリオウとタイム差なしで、ダービー馬のマカヒキには先着もしております。いずれのレースでも人気を上回る結果を出しており、近5戦は全て人気以上の着順です。

とは言え馬券圏内には入れていないのも確かであり、人気が上がらないのも納得するところはあります。しかし、今年のオールカマーは頭数が少ないため、その分上位に食い込む可能性は高くなります。何より中山2200mという舞台はショウナンバッハにとってベストな条件と言えます。

中山2200mといえば重賞ではセントライト記念、オールカマー、AJCCがありますが、ショウナンバッハはそのうちAJCCに4戦し、オールカマーにも過去3度参戦しております。非根幹距離のため、基本的にそこまで集中して出走することは難しい距離です。クレッシェンドラブも4戦、ミッキースワローも3戦走ってはおりますが、大半の馬が初出走、または2回目となっており、年齢同様にショウナンバッハに一日の長があると言えそうです。

かと言って、7度走ったうち勝利はゼロのため、そもそも条件的に合っているのかを疑問に思う方も少なくないでしょう。ただ、勝利にこそ結びついていないものの、7戦中6戦で人気以上の結果を挙げており、陣営もめげずに参戦しつづけるということは、チャンスはあると見ているはずです。

最終の追い切りでは南Wで馬なりのまま5F64.3-3F36.5-1F12.1秒の好時計をマークしており、仕上がりは近走の中でも一番良さそうです。状態も良く、小頭数、コースもベスト舞台と好条件が揃っている今回は狙い目。ここでも過小評価されるなら、巻き返しには大いに警戒したいところです。