【日本ダービー2016出走馬】マイネルハニーの挑戦

今週末開催の日本ダービーへマイネルハニーが挑戦する。大豊作とも言うべき今年の三歳馬たちの中ではやはり挑戦という言葉が相応しいだろう。

重賞勝ち馬が多数出走する中、マイネルハニーの主な勝ち鞍はフリージア賞(500万下)である。重賞出走歴のない上がり馬ならば仕方はないが、スプリングS、青葉賞を経てきているため、今回の出走馬ともある程度顔合わせは済んでいる。

日本ダービーは、固いレースと言える。

過去10年間のレースを見ても、1番人気から3番人気が9頭1着をとっていて、例外は2010年のエイシンフラッシュのみとなっていることからも、今回のダービーの1着も上位が来る可能性は非常に高い。ただし、人気馬4頭のうちのどれにしぼるかと言われると正直かなり難しい。

4頭を少し見てみるとディーマジェスティは、4頭中でローテーションは一番よさそうであるが、調教ではあまり走れている印象がない。ロゴタイプを上回った皐月賞レコードがすごい走りだっただけに、良く見ようとしてしまうのかもしれないけれど、少し不安がある。

サトノダイヤモンドも調教では、あまりピリッとした印象がない。調教で良く見えるのがマカヒキとリオンディーズだと思う。特にマカヒキは絶好調でタイムもいい。リオンディーズも調教では良く見える。それよりは問題の折り合いを解消できるかの方が気にはなる。

その他にも注意すべき競走馬は多数いる。そんな中マイネルハニーがどうやって食い込んでいくか。

スプリングSでは得意の先行策で最後まで先頭にいたものの、ゴール直前マウントロブソンにクビ差で差し切られた。続く青葉賞でも先行策で臨みハナを切って進むが、ラスト4Fで捕まるとズルズルと後退し最終は8着。

後続に捕まったタイミングを見るとスプリングステークスのゴール前、そして青葉賞(2400m)のラスト4Fというところを見るに、マイルくらいまでなら、逃げ・先行で通じるものの、青葉賞よりも更にレベルの高いダービーで同じ策では通用しないだろう。

とは言え後方待機での作戦は500万下の条件で2度失敗している経験もある。抜本的に見方を変えられるような材料がない限り今回は厳しいと言わざるをえない。