アグネスフォルテはまだ1勝馬だが、前走の京都新聞杯で僅差の2着を果たした実力馬だ。毎年クラシックには1勝馬でも重賞2着などで賞金を積み重ねる馬が少なからずいる。アグネスフォルテはまさに今年それに該当する馬で、日本ダービーでも穴人気するかもしれない。

この馬は父がハービンジャー、それが大きな特徴だ。近年は父サンデーサイレンス系がどんなレースでも好走しており、とりわけディープインパクト産駒はその活躍が目覚ましい。ただそこは絶対数も多く、だからこそ父がハービンジャーのようなサンデーサイレンス系以外の馬にも頑張ってもらいたいものだ。

加えてアグネスフォルテの母父はフレンチデピュティであり、ここにもサンデーサイレンスの名前がない。母の母はダンスインザダーク産駒なのでサンデーサイレンスの血をまったく引いていないわけではないが、どちらかといえばマイナーな系統といえる。

戦績からもわかる通り好走はするものの幾分勝ち切れないところがあるため、日本ダービーで勝つイメージはパッと想像できない。ただ、こうした善戦マンは大舞台でも変わらず力を発揮することがあるため、ひと波乱あったときの立役者になる力は十分ある。今年すでに5戦していて使い詰めなのは気になるが、力走しても不思議でないのは確かだ。