栗東・池江厩舎のアルアインは松山騎手と挑んだ皐月賞で初のG1制覇を達成しましたが、続くダービーで5着となり、松山騎手はそれ以降乗り替わりとなり、その後1度も騎乗しておらず、現在は北村友一騎手が主戦と言った形となっています。一度の敗戦で降ろされるというのも珍しくない昨今は、義理人情で有力馬に継続騎乗できるような時代ではなくなってきていることを痛感させられます。
そんな池江厩舎の期待馬であるサトノアーサーが今週の日曜阪神メインレースに組まれているポートアイランドステークスで久々の復帰を迎えることになりました。クラシックではダービーで10着、菊花賞11着と期待通りとは言い難い成績に終わりましたが、それ以降は2000m以下に距離を切り替えて成績が安定してきましたが、昨年の毎日王冠以降休養に入り、実に約1年ぶりの復帰となります。
秋のG1開幕戦であるスプリンターズステークスの裏開催ということで御用達のジョッキーたちがこぞって中山へ行ったことも影響してか、今回は松山騎手とのコンビで挑むことになりました。1年ぶりの出走になりますが、エプソムカップ勝利の実績や阪神競馬場との相性の良く、当日も人気となることでしょう。
相手関係を見渡せばオープン入り初戦となるものの現在3連勝中の勢いに乗るロードマイウェイがライバルとしてあげられ、サトノアーサー、ロードマイウェイの2頭が1,2番人気を形成しそうです。フルゲート18頭に対して登録15頭とまずまず頭数は揃い、除外なく出走可能となっています。
過去5年のデータでは1番人気が連対率40%とそれなりの数字を残しているものの、2番人気は0%と相性が悪く、一方で3番人気が80%と抜群の連対率を誇ります。
480kgある大型馬であり、重賞勝ち馬のオープン出走は、1年ぶりのレースということを考えると叩き台である可能性が非常に高いですが、厩舎の有力馬に依頼を受けた松山騎手の目線から考えると、陣営とのパイプを太くしておきたいというのもあるかもしれません。2番人気が鬼門というのも向かい風となりそうな相手関係ですが、当日のオッズ含め注目したいレースです。