登録10頭と少頭数ながら豪華メンバーが揃った日曜の東京メインレース「毎日王冠」。登録馬はG1を含め牡馬相手の方が結果の出ているアエロリット、今年の安田記念でアーモンドアイを破る大金星をあげたインディチャンプ、そして皐月賞3着、ダービー2着と堅実に走ってきたダノンキングリーなど好調組と、このところ調子を落としているモズアスコット、今年は大阪杯、安田記念ともに二桁着順と不甲斐ない内容ながら前走の札幌記念では5着と復調気味のペルシアンナイト、そして昨年のNHKマイルカップ勝ち馬のケイアイノーテックなど、G1馬が5頭も揃い、そのままG1を開催しても不足ないメンツといえます。

単勝はアエロリット、インディチャンプ、ダノンキングリーの三つ巴のようなオッズになりそうですが、上位3頭ともに秋のG1参戦に向けて賞金面での不安はなさそうなだけに、どうしても勝ちたいレースというわけでもなさそうです。今回は1着馬には収得賞金関係なく、天皇賞（秋）の優先出走権も与えられるレースということで、先を見据える余裕もなく、このレースから本気で獲りにきているであろう穴馬を狙ってみたいところです。

そこで今回注目したのが、度々の中央参戦で地方は見ない競馬ファンにもお馴染みとなってきた道営馬ハッピーグリンです。4歳の秋になるのに距離適性も未だに定まっていないようなローテーションを組まれていますが、昨年のジャパンカップでは敗れたものの大穴の評は覆し、速い時計にも対応した7着。さらに今年は日経賞で4着と善戦しており、札幌日経オープンでは2着に食い込むなど、勝ち星はマイル近辺の中距離未満に集まっていますが、条件問わず突然の激走には警戒したい一頭となっています。

鞍上の服部茂史騎手は香港遠征も経験するなど、道営所属としては貴重な経験を数多く積んできております。勝ち負けは厳しいかもしれませんが、おさえておきたい1頭です。この秋のローテーションに影響を与える大一番となるハッピーグリンを、穴狙いでぜひ狙ってみたいと思います。