京都競馬の日曜メインは「京都大賞典」です。秋の中長距離G1戦線へのステップとして有力馬達が集結する一戦です。今年はG1馬の参戦はありませんが、天皇賞春・2着のグローリーヴェイズや、菊花賞・2着のエタリオウ、ホープフルS・2着のアドマイヤジャスタなど、G1クラスの馬が集結。
そんな中で今回とくに注目しているのはノーブルマーズです。昨年の宝塚記念で3着に入着しており実績的には上ですが、以降は凡走が続いており、前走の小倉記念で3着に入着し、ローカルG3でようやく馬券圏内に食い込んできたかたちとなります。
前評判的には、近走のビッグレースで好走しているグローリーウェイズやエタリオウ、エアウィンザーあたりと比べると評価は落ちるでしょう。しかし、今回は得意な京都コースが舞台であることに加え、2400mという距離もベストな距離です。
京都コースは14戦して【1-3-5-5】、複勝率は64.3%と好成績です。好走率ベースだけならドレッドノータスやクリンチャー、エアウィンザー、レノヴァールも京都では好成績を挙げておりますが、重賞を含めて倍以上のレースを使ってきていながら、これだけ上位に来ているというのだから、京都は得意な舞台と言って良いでしょう。
距離の2400mは10戦して【2-2-1-5】、複勝率は50%とまずまず。2500mの目黒記念でも2着の好走実績があることから、このあたりの距離は得意なはずです。
昨年の宝塚記念や今年の日経新春杯では、前を狙うも他馬が主張して中団からとなってしまいましたが、宝塚記念では3着、日経新春杯でも4着に入着しており、中団からでも善戦しております。この2戦はある程度ペースが流れたレースでもあり、速い流れでも脚を残せる強みがあります。
今回は開幕週の馬場で先行勢も少ないため、前目につけれる可能性は高そうで、枠番も1枠1番と好枠です。ベストな舞台で好枠に入れた今回は見どころのあるレースを繰り広げてくれる可能性は高いのではないでしょうか。
ということで今年の京都大賞典は、ベスト舞台で好条件が揃ったノーブルマーズの重賞初勝利に期待したいと思います。