障害の絶対王者オジュウチョウサンが再び平地の競走を目指し次走はアルゼンチン共和国杯を予定、当面平地参戦を続けるというニュースもあったことで、令和初の障害G1となる今年の中山大障害は大混戦となりそうな中、故障に泣かされた大物が久々の復帰を今週迎えます。
15日(火)の東京8レースに組まれている東京ハイジャンプに、障害入りしてから無傷の3連勝中であるトラストが約7ヶ月ぶりとなる出走予定となっています。鞍上には今回も主戦の熊沢騎手が今回も騎乗します。故障、休み明けというのは気になるところですが、今回は9頭と少頭数でのレースになるため、押し出されて1番人気になる可能性は高そうです。
平地でも2歳時から評判で、札幌2歳ステークスを勝利していた血統馬でしたが、古馬を相手にしだしてからは条件戦で芝もダートも二桁着順と厳しいレースが続いていました。平地では頭打ちということで障害へと転向したのが功を奏し、障害デビュー戦では平地の脚だけではなく飛越のセンスも見せる8馬身差圧勝を演じました。
管理する栗東・長谷川厩舎は今年ヤマニンアンプリメでの交流重賞制覇などもあり、若手ながら軌道に乗りつつある新進気鋭の厩舎です。もともと中村厩舎の管理馬だったトラストを引き継いで今回がレース出走は初となります。収得賞金1900万円は中山大障害へ向けて盤石とは言い難い金額のため今回は最低でも2着で賞金加算まではしておきたいところ。
ライバル馬の有力どころを見ると、同世代で前走の東京JSでは先行して押し切っているシングンマイケル、同じく障害3連勝中で力をつけてきているメイショウダッサイもトラストと同じく逃げ・先行馬なので、人気を背負う馬たちが前で争う展開は見応えのあるレースとなりそうです。
今年まだ5歳と伸びしろもまだありそうな年齢のため、故障の後遺症がないことを信じて今後にも期待して応援したいですね。