鳴尾記念は元々は12月に行われていた。当時は有馬記念への最後の調整レースだった。着順が良ければ暮れのグランプリに出走させようという陣営が多かった。有馬記念を勝てばめでたく、新年を迎えらえる。日本ダービーと有馬記念は競馬関係者にとっても特別なレースなのである。ただのG1ではない。
そして番組が改変されて6月に行われるようになった今は、春のグランプリレースの最終調整レースの意味合いが強い。勿論翌日に控える安田記念から宝塚記念に駒を勧める馬も当然のことながらいる。
今年の鳴尾記念の注目馬は前走10番人気の低評価ながら新潟大賞典を解消したパッションダンス。しばらく、低迷期が続き、もう駄目なのか?そう思われた矢先に、新潟大賞典を快勝した。この背景には内田騎手が我慢強く競馬を再び教え込む騎乗をしていたのが非常に大きい。
流石に翌週にマーメイドSがある為、登録馬は全て牡馬。これは必然の流れと言っていいだろう。私が馬主で牝馬をもっていたら、当然マーメイドSを選択する。
ここに来て、ヤマカツエースの評判がうなぎ登りだ。中山金杯を勝利し幸先の良いスタートを切ったヤマカツエース。京都記念は5着に敗れ短期放牧をして先ずは疲れを完全に取った。馬がいまは非常にフレッシュな状態。また中山金杯の時の様な力で他馬を圧倒する競馬が今回も期待される。
不気味な存在なのがステファノス。暮れの香港遠征では良いところなく10着惨敗。そこからの巻き返しをはかる?昨年の天皇賞・秋2着の力はダテではない。今回はしっかり立て直され、ここを叩いて宝塚記念を目指す。目標が高いだけにここで無様な競馬は出来ない。
私が特に気になったのはこの3頭です。