まだ6月です。凱旋門賞までずいぶんありますが、ブックメーカーはそんなのおかまいなしにオッズをつけます。イギリスといえばブックメーカーの本場の国ですが、その中のひとつであるコーラル社が、日本でも発売の可能性があるG1になっているイギリスのプリンスオブウェールズステークスに出走予定のエイシンヒカリに3倍のオッズをつけ1番人気に支持。
そして、追加登録料も払わなければ出走がかなわない凱旋門賞の想定オッズでもニューベイ、ポストポンドと並ぶ9での1番人気に支持されています。もちろんこれを書いている間もオッズは変動するわけですが、欧州のG1で堂々たる印がつく馬が日本生産馬というのはやはり日本人としては気持ちがいいものです。
古くはタイキシャトル、シーキングザパールが日本のマイラーの底力をヨーロッパのホースマンたちに見せつけました。モーリスもその可能性があるわけですが安田記念2着敗退が体調によるものかもしれないことを考えると、たびたびの海外遠征には二の足を踏むかもしれませんし、行くとしても慣れた香港かもしれません。
そういった意味で秋にヨーロッパに人気を背負って出走がかなう可能性がある馬はやはりエイシンヒカリ。父ディープインパクトも、母の父ストームキャットも元をたどればアメリカ血統。ヨーロッパの時計がかかる芝が向く血統でも本来はなさそうに思えます。それが欧州で10馬身ちぎってG1イスバーン賞を勝つわけですから、競馬はやはり奥が深い。
ほかにも日本馬ではマカヒキ、ディーマジェスティなどの3歳勢からも参戦の可能性がある今年の凱旋門賞。秋はメジャーエンブレム、ジュエラーと再戦したいとコメントもありましたし、おそらく可能性は低いでしょうオークス馬シンハライトも、もし出走ならいよいよ日本馬初の偉業達成なるか、といったところ。
エイシンヒカリには前哨戦といえるプリンスオブウェールズステークスをまた連勝で通過してもらって、追加登録料は高額ですが日本人の夢をぜひかなえてもらえるべく、ニューベイ、ポストポンド、そして欧州クラシック馬たちを抑えて、ぜひ凱旋門賞当日も1番人気で迎えられるようがんばってもらいたいですね。