牝馬限定の芝1600mで行われる2歳馬1勝クラスの特別戦「赤松賞」が今週土曜9レースに東京競馬場で開催されます。出走しやすい条件、距離ということもありフルゲート18頭に対して16頭とまずまずの頭数が登録してきました。
過去5年の勝ち馬には今年のエリザベス女王杯で3年連続銀メダルという珍しい記録を打ち立てたクロコスミアをはじめ、昨年の勝ち馬ジョディーはその後アメリカ遠征を敢行するなど、幅広い活躍が見込めるだけに今年の勝ち馬にも注目したいレースとなっています。
また、興味深い符合としては、過去5年の1番人気馬は交互に1着と3着を繰り返していることも見て取れます。昨年の1番人気レディマクベスは3着でしたので、もしこの流れが今年も続けば今年の1番人気馬の勝利となりますが、果たしてどうなるか。
とは言え、登録段階で抜けた1番人気になりそうな馬はおらず、キングカメハメハ産駒のアヌラーダブラ、フランケル産駒で美浦・藤沢厩舎の管理馬オーロラフラッシュ、2歳戦に強いダイワメジャー産駒のショコラブリアン、シンハライトの姪シンハリングあたりが上位人気に支持されそうではありますが、どの馬が押し出されてくるかは当日のオッズを見ないと判断がつかない混戦となっています。
古くはスティンガーがこのレースを制して後、当時の阪神3歳牝馬S、現在の阪神JFを勝利しているように由緒正しき出世レースでもあります。条件戦ですが思わぬ大物が潜んでいる可能性もありますので、今年の勝ち馬にもぜひ注目してみてください。