【ジャパンカップ2019予想】カレンブーケドール、歴史的名牝に肩を並べることができるか?

今年のジャパンカップは創設以来初めて外国馬不在ということで、ジャパン・オータムインターナショナルと銘打たれたレースとしては何とも盛り上がりに欠ける開催となりました。国内においても今年のダービー馬ロジャーバローズは引退、皐月賞馬サートゥルナーリア、菊花賞馬ワールドプレミアとクラシックホース3頭ともに回避となり、3歳牝馬もオークス馬ラヴズオンリーユーは登録こそしているものの、香港遠征を予定しており回避気配濃厚で、3歳馬からの代表格となるのがオークス・秋華賞2着馬のカレンブーケドールということで、新旧世代交代という構図も描きにくいメンバー構成です。

古馬勢でもリスグラシュー、ディアドラといった中距離路線で牡馬と互角以上に渡り合える牝馬の登録もないのは残念ですが、今年はディープインパクトが7月30日にこの世を去ったこともあり、ディープインパクトをたたえるディープインパクトメモリアルとして開催されます。

今年出走する競走馬の中でディープインパクト産駒はカレンブーケドール、ワグネリアン、マカヒキ、ジナンボーの4頭になりますが、この中で安定感かつ勢いがある馬はカレンブーケドールでしょう。

オークス、紫苑ステークス、秋華賞と安定感ある走りは見せているものの勝ち星自体は今年のスイートピーステークス以来ないこともあり、騎乗している津村騎手としてもそろそろ目に見える結果が欲しいところではないでしょうか。また、昨年はアーモンドアイが衝撃のレコードタイムで勝利したわけですが、管理する国枝調教師としても連覇がかかる一戦となります。

デビュー以来どの位置取りでも大崩れしない安定感をもっていますが、勝つためには何か1つ足りていないのもまた事実といえる戦績だけに、今回で5回目となる津村騎手の騎乗にも一工夫必要にはなってくるかと思われます。

過去10年のデータでは3歳牝馬の勝利は2頭で、昨年のアーモンドアイ、そして2012年のジェンティルドンナといった名牝の名にふさわしい馬たちとなっています。戦績、そして当日のオッズでも上記2頭より一枚以上落ちるであろうカレンブーケドールですが、登録馬の中では抜群の安定感を誇る馬だけに、紐としては期待できるのではないでしょうか。