今年は地方での勝利を含め新人ながら通算31勝でG1騎乗権を獲得した岩田望来騎手が、先日行われたマイルチャンピオンシップのレッドオルガでG1初騎乗となりました。短期免許全盛となった平成から令和に時代は移りましたが、若手騎手の台頭、さらに日本人騎手の奮起を言われて何年にもなります。
日本人、外国人といった区分けは関係なく、どんな騎手であれ数多く騎乗しながら自身の手綱で育てた名馬との出会いを経ないと、なかなか大きな飛躍は難しいのではないでしょうか。
そういった意味で今回は日曜東京10レース、ジャパンカップの一つ前に行われるウェルカムステークスに出走予定のヴァンドギャルドとのコンビに注目しました。所属厩舎の管理馬ですが、主戦の福永騎手の騎乗停止によりチャンスが回ってきた形となります。
2歳時から重賞でも人気を背負ってきた期待馬でしたが、ワンパンチ足りない内容から重賞では3着が最高ということもあり賞金加算に時間がかかり、秋からは自己条件で再スタート。芝マイルに拘ったローテーションで現在2連勝中です。勝ち星に恵まれていなかったながら、いずれも1番人気での勝利ということで人気の衰えは見られず、古馬相手でもやりあえることから更に期待は上がっていると見られます。
今回は条件戦とはいえ、マーフィー騎手、武豊騎手、ビュイック騎手、ムーア騎手、ルメール騎手といったジャパンカップに騎乗するジョッキーたちと戦える貴重な機会となります。過去5年のデータを見ると、いかにもジャパンカップウィークのレースらしく、毎年外国人騎手が必ず馬券に絡んでおり、今年も馬券検討からは欠かせません。特に昨年は上位3着まで全て外国人騎手、しかも1~3番人気馬がすべて3着以内と堅い決着でした。
日本人騎手の出番がなかったレースだけに、今年は日本人騎手の巻き返しも含めて期待したいレースとなっています。
データを見ると前走1着馬が勝てないレースとなっているだけに、馬の勢いだけでは難しい面もありますが、昨年は東京スポーツ杯2歳Sで3着に入った舞台だけに、3連勝を期待して応援したいところです。