春のG1戦線もモーニン優勝のフェブラリーSから始まり、先週の安田記念まで平地G1は10個を消化。あっという間に残すは宝塚記念のみ。今年もさまざまなドラマがあった。天皇賞・春ではキタサンブラックがハナを切り最後の直線カレンミロティックに1度は差されるも、驚異の粘り腰で、ハナ差の勝負を制した。馬主は大野商事名義だが実質は演歌界の大御所北島三郎さんの持ち馬。レース後、代表曲の「祭」を熱唱し、武豊騎手も歌いますと無茶ぶりをしたが、流石にこれには武豊騎手も苦笑いするしかなかった。
そのキタサンブラックが、ファン投票で1位を獲得。阪神の芝2200Mはベストパフォーマンスが出来る舞台ではないかと思う。意外にファン投票で票を伸ばしていないのが、昨年の2冠馬ドゥラメンテ。最近では距離適性で敢えて距離不向きの短距離馬に票を入れない様になってきた。いくら何でもスプリンターに2200Mは長すぎる。もし選ばれても当然辞退することになる。それが賢明な判断といえるだろう。
春のグランプリ競争である宝塚記念はあまり頭数が揃わない傾向にある。6月下旬。梅雨時で、高温多湿。人間ですら非常に過ごしにくい季節。これからどんどん気温も上がっていく。馬にとっても暑さ対策は万全にしている。厩舎によって様々な工夫がされている。フェブラリーSの頃は寒く、厚手のコートがないと寒さを凌げなかったが今はTシャツ1枚で過ごせる。競馬をしていると時間が経つのが気が付くと早い。春のG1はもう宝塚記念しかない。2週間後春を締めくくるのはどの馬だろうか?