香港マイルでは並み居る強豪海外勢を返り討ちにしてきた絶対王者ビューティージェネレーションですが、今年にはいってやや歯車が狂い始めたか、ここ2戦は1番人気を裏切る3着が続いています。着差を見ても勝ち馬から1馬身以上の差を付けられており、破竹の勢いに翳りが見えてきています。

今週の香港マイルにも3連覇をかけて登録してきており今回も上位人気が想定されますが、G2で連敗したあとのG1ということで真価を問われる一戦となるでしょう。そんな厳しい一戦で三連覇を阻止できるのが日本からの刺客ノームコアではないかと考えています。

過去10年のデータを見ると唯一牡馬の勝利がモーリスによるもので、他の9年は地元のせん馬が優勝ということで、牝馬にとっては非常に高い壁のそびえ立っているレースではあります。今回日本からはノームコアの他にアドマイヤマーズ、インディチャンプ、ペルシアンナイトの合計4等が登録していますが、主戦が騎乗するのはノームコアのみで、その他は乗り替わりとなっています。

牝馬にとって厳しいレースではありますが、昨年はヴィブロスが2着に食い込んでおり、こじ開ける下地は出来つつあると思われます。また、ヴィクトリアマイル勝利の立役者となったレーン騎手が春秋マイル完全制覇のインディチャンプに騎乗で有力な1頭ですが、オープンで好走後は勝ち負けに食い込むまではいけない戦績となっており連勝は難しいのではないかと見ています。

日本のマイル路線を牽引してきたノームコア、インディチャンプの2頭が奇しくも異国の地で初対戦となります。ビッグカードではありますが、連敗中とは言えやはり主役は侮れないビューティージェネレーションとなるのか、ぜひご注目ください。