栗東・中内田厩舎といえば、ダノンの有力馬に主戦の川田騎手というイメージもありますが、3場開催となると思い通りの騎手を確保して挑むのもなかなか大変になってきます。土曜中京10レースに組まれている2歳1勝クラスの特別戦・つわぶき賞に、ディープインパクト産駒でミッキーアイルの全妹という良血のフェアレストアイルを登録してきましたが、主戦の川田騎手から坂井騎手に乗り替わりで挑むことになりました。

馬主もサンデーレーシングに替わり、牝馬ながら募集総額7000万円と高い評価を受けている1頭で、デビュー戦は阪神競馬場の牝馬限定芝1400mを選択し、川田騎手騎乗で3番手から抜け出して勝利しています。

デビュー2戦目となる今回は前回と変わって左回りへの挑戦となります。桜花賞はデビュー戦と同じ舞台の阪神競馬場ですが、その後のNHKマイルカップやオークスは東京競馬場ということで、ここで左回りの経験を積ませておくという陣営の狙いもありそうです。

また、騎乗する坂井騎手としても所属厩舎以外からG1馬の妹という良血への騎乗依頼をもらえる機会は大切にしたいところ。特に阪神JFに登録のある人気が予想されるリアアメリアやクラヴァシュドールといった有力2歳牝馬を抱えている中内田厩舎の期待馬で結果を残しておけば、川田騎手が騎乗できない際に、大きな舞台で再度騎乗依頼を受ける可能性も今後はあるだけに、ローカルとはいえ大事な1戦となります。

ここで勝てればおそらく来春はチューリップ賞かフィリーズレビューから桜花賞を狙うローテーションが組まれることが予想されるだけに、陣営としてもきっちり勝って春に備えたい思いも強いでしょう。マーフィー騎手騎乗のピュアカラーや秋山騎手騎乗のリネンファッションなど、強敵の参戦も予定されていますが、坂井騎手とのコンビで連勝を決めてほしいですね。