キーファーズといえば武豊騎手で凱旋門賞制覇を目標にかかげており、日本調教馬のみならず海外競馬、海外馬にも目を向けて積極的に活動しているオーナーの1人です。母系も欧州の1流の牝馬を選び、父もディープインパクトを中心に種付け料が高額な馬の産駒を購入してきているイメージがありますが、まだ投資に見合う成果が出ていないのが現状です。
馬主業は赤字が当たり前とも言われるように、大物と巡り合うことは簡単なことではないということは、これだけ多くの競走馬がいながらG1を勝利できるのが一握りだけということからも容易に想像が付きます。今ではG1戦線で常連となっているサトノの冠の里見オーナーも、G1制覇を成し遂げるまでは20年以上もかかったというのだから驚きです。
さて、キーファーズの今年の期待馬は2歳のマイラプソディとなりそうですが、その他にも注目したいのが今週日曜阪神10レースに組まれている元町Sに登録のある、先々マイル路線での飛躍が期待される3歳馬ゴータイミングです。
父はディープインパクト、母はサラフィナという血統背景で、欧州のG1で走っていても不思議ない血統背景の持ち主です。重賞は2歳から参戦してはいたものの、成長が追いつかず惨敗が続いておりました。しかし、夏の福島で行われたラジオNIKKEI賞では重い馬場を難なくこなして3着に好走しました。
マイルから1800mを中心としたローテーションが組まれており、前走の修学院Sでは2着に敗れたものの、勝ち馬のエスポワールは今週のターコイズSでも人気となりそうな1頭だけにレベルの高い1戦だったのではないでしょうか。
下半期から成長が見られ、現在のクラスでは上位の存在になったと言えるでしょう。今回は3戦3勝と相性が良い阪神が舞台ということもあり、条件は良いです。今年の登録馬はハイレベルで、ビュイック騎手、スミヨン騎手、マーフィー騎手といった短期免許組がいずれもそこそこの有力馬に騎乗することもあり、上位人気としてリスクは高いかもしれませんが、舞台も同じ阪神芝1600mということで、朝日杯FSの前哨戦として面白いレースが期待できるのではないでしょうか。