気づけば師走も後半戦ということで、令和元年の競馬もいよいよクライマックスです。今日の中山メインは競馬ファンが最も集う競馬の祭典「有馬記念」です。
ファン投票上位組の回避は宝塚記念ほどではないにせよ、近年有馬記念でもよく見られます。紆余曲折を経ましたが、アーモンドアイの参戦も叶いました。その他、宝塚記念勝利後挑んだコックスプレートで海外G1初制覇も果たしグランプリ完全制覇を狙うリスグラシューに、菊花賞馬ワールドプレミア、クラシック路線で活躍を続けるも無冠に終わり巻き返しを図りたいヴェロックスといった3歳勢に、これを迎え撃つキセキやフィエールマン、ジャパンカップで復活を果たしたスワーヴリチャードなど、例年にない豪華メンバーでの開催となりそうです。
得意の東京競馬場なら単勝1倍台が濃厚と思われるアーモンドアイも、トリッキーな中山競馬場、かつ距離が2500mということもあり、おそらく1番人気は譲らないとは思われるも、抜けたオッズになるかはレースギリギリまで読めない混戦模様といえます。
そんな中で今回注目してみたいのが人気急落となってきているエタリオウです。栗東・友道厩舎の管理馬で、鞍上は引き続き横山典弘騎手が務めます。友道厩舎からは武豊騎手のワールドプレミア、福永騎手のシュヴァルグランと3頭出しを予定しておりますが、実績ではエタリオウが一番下となり、人気も低い状況での出走となると思われます。
友道厩舎はジャパンカップで4着と復活の兆しを見せたマカヒキや、同じくジャパンカップで人気の一角となったユーキャンスマイルなど、ここでの登録もあり得た注目馬が控えており、層の厚さを伺わせるラインナップを揃えている名厩舎です。ダービー2勝にジャパンカップ1勝と近年はビッグレースを制覇しており、有馬記念も是非とも獲りたいタイトルでしょう。
3歳時には善戦マンと言われ、重賞勝利がいつになるかと期待されたエタリオウでしたが、横山騎手はこれまで3戦騎乗して最高着順が5着と足踏みが長く続いていることもあり、そろそろ目に見える結果の欲しいところかと思われます。
中山競馬場は今年の日経賞での2着のみの戦績で、コース適性はつかみにくいところはありますが、横山騎手といえば皐月賞大敗からダービーを制覇したロジユニヴァース、ダート重賞参戦など迷走していた中で天皇賞(春)を制覇したイングランディーレなど、ここで走るのかと思われるような競走馬とのコンビでこそ穴で狙いたい騎手でもあります。
夢を買うという意味では、日経賞後は負け続けて人気を落としているだけに、今回は面白い1頭ではないでしょうか。