馬券は記憶が重要な要素を占めていると言われている。ここにデータ派の台頭する余地があるわけだが、大抵はレース後に買い目のヒントに気が付くことが多い。
そんな買い目のヒントの中でも最も多いのが、コース実績に距離実績、そして過去の同レースそのものの実績ではないだろうか。
実はこのカレンミロティックも、そんなレース実績に富んだ一頭である。何を隠そう、一昨年の宝塚記念でゴールドシップの2着に来た馬なのだ。
過去の総戦績は実に34戦。年齢も8歳と高齢になってはいるが、前走の天皇賞(春)では勝ったキタサンブラックとハナ差の2着。まだまだ衰え知らずの古豪は、当然この舞台でも侮れない一頭である。
ちなみに、鞍上の池添謙一とも高相性で、コンビを組んだ17戦で実に[4-5-3-5]の好成績を叩き出している。G1競走も2着に2回持ってきているので、本当に手の合うコンビなのだろう。そういえば、前走の天皇賞(春)では7戦ぶりのコンビ再会でもあった。13番人気ではあったが、十分に買うための材料はあったわけである。ここでも記憶が試されていたわけだ。
そんなカレンミロティックであるが、2~3番手から粘り込む競馬を信条としている。少々のハイペースでは崩れることは無いが、一方で瞬発力勝負になると分が悪くなってしまう。ヨーイドンの展開よりは、前々でやり合う中でのズブズブの展開が向いている。宝塚記念は内回りなので、あまりヨーイドンの競馬にはならない。
ということは、騎手との相性、レース実績、前走からの勢いも加味して十分に狙えるポジションにいると思われる。8歳という年齢で嫌うと、またまた手痛い一発を食らう可能性があるかもしれない。要注意の一頭だ。