【中山大障害2019予想】令和初の障害G1競走、新興勢力の台頭なるか?

今年のオジュウチョウサンは昨年と異なり有馬記念への登録はなく休養へ入り、来年から障害レース復帰の予定となりました。平地では頭打ちという判断の現状で9歳を迎える来年は、調教不足の障害レースにおいても絶対王者といえるだけの能力を維持できているか不透明と言えます。

そんな王者不在の中で今週の土曜日中山10レースでは中山大障害が開催されます。オジュウチョウサン抜きということを織り込んでも若干小粒と言えるメンバー構成となりました。昨年の勝ち馬であるニホンピロバロンを筆頭に、タイセイドリーム、マイネルプロンプトと1~3着馬がすべて登録がなく、過去2度このレースで3着の経験があるルペールノエルが9歳馬ながら登録してきており、今年も上位を狙える位置と、そろそろメンバーの新陳代謝が起こってもよいのではないかと思えます。

そんな中、今回注目したいのが、最も中山大障害の勝ち方を知っているとも言える石神騎手の騎乗するシンギングダンサーです。今回シングンマイケルに騎乗する金子騎手が長く騎乗してきたお手馬でしたが、石神騎手に乗り替わり2戦連続で連体を外さない活躍を見せてきます。また、金子騎手と石神騎手のいずれもがシングンマイケル、シンギングダンサーで勝利経験があり、お互いに手の内を知る中での激突となりました。

石神騎手にとっては2016年、2017年のオジュウチョウサン、そして昨年のニホンピロバロンに続く、中山大障害4連覇がかかる一戦となります。シングンマイケル、シンギングダンサーともに中山の障害コース未勝利ということもあり、伏兵の台頭もありえますが、令和最初の障害G1、見ごたえのあるレースを期待したいものです。