栗東・藤岡厩舎といえば息子の佑介・康太兄弟へと騎乗依頼するケースも度々見られますが、オーナーサイドとの関係性などもあるのでしょうか、期待馬に関してはデムーロ騎手を乗せる印象が強いです。
シンハライトとの叩き合いを制し桜花賞を勝利したジュエラーもまた藤岡厩舎とデムーロ騎手によるタッグでしたが、父エスケンデレヤ、母アンフィルージュといった血統のドミナシオンが今週の中山2000mでデビュー予定となっています。
エスケンデレヤは産駒がまだ少ないですが、芝の中距離よりは短めでマイル以下に適性がある種牡馬といったイメージを現状感じます。
そんなエスケンデレヤ産駒のドミナシオンがあえて芝2000mでのデビューを選択してきた理由としては、祖母にオークス馬ウメノファイバー、半兄に昨年の皐月賞でエポカドーロの2着となったサンリヴァルのいる血統背景ということで、クラシック路線を目論んでのものと考えられます。
先日の朝日杯FS勝ち馬サリオスや、今週のホープフルSを勝利する馬などはトライアルでの権利獲得などは問わず、収得賞金で十分クラシック出走が狙える位置におり、今からデビューというのは春のクラシックを目指す上で、これ以上は遅れられないデッドラインとも言えます。
デムーロ騎手としても例年にないほど成績が落ち込み、JRA移籍後初めて100勝に届かないままシーズンを終えることになりそうです。今年はお手馬の乗り替わりも多い1年だったこともあるため、先述のジュエラーや、悲運の二冠馬ドゥラメンテなどクラシックでの勝負強さを取り戻し、より良い一年になるよう良いお手馬を掴んで来年の飛躍に繋げてもらいたいものです。