前走、安土城S(OP)を快勝したミッキーラブソング。ミッキーラブソングは断然の人気に応えたが、それ以外の人気馬は総崩れとなった。2着14番人気・ダンツキャンサー。3着13番人気・ゼウス。典型的な紐荒れのレースだった。断然の1番人気のミッキーラブソングが勝ちながら馬連から万馬券。3連単は462460円と40万馬券になった。如何にミッキーラブソング以外の人気馬が体たらくだったかが、この3連単配当がすべてを示している。ワイドでも21070円の万馬券。ミッキーラブソング以外は馬郡に沈んだ。本命党は撃沈。穴党にも少し難しいレースとなった。
そんなミッキーラブソングが、先週の函館SSを使わなかった。登録すれば、出走可能で、上位人気は確実で、混沌とした函館SSに更に拍車をかけたのは間違いない。ミッキーラブソングは初出走から今日に至るまで札幌と函館の北海道の競馬場で1度も走った事がない。津軽海峡を越えていない。小倉には出走歴があり、準オープンで勝利の実績がある。関門海峡は越えている。こちらは対照的だ。
九州では走っても函館・札幌で走らせない。やはりそこには洋芝適正が大きくクローズアップされてくる。夏の成績は悪くない。しかし、北海道シリーズには頑なに参戦しない。ここは徹底している。重賞ウィナーの仲間入りのチャンスを失っても、オープンのパラダイスSに登録してきた。ここでは力が1枚抜けている。ミッキーラブソングは基本的に1200Mから1600Mが守備範囲。1200Mの洋芝よりベストの1400Mを選択したからには、手ぶらで栗東に帰るわけにはいかない。