前走のチャンレンジカップでは逃げると思われていたブラックスピネルだったが、4番手に付けてトリオンフが先頭に立つ形となった。道中は折り合っており直線でも前が空いて一瞬良い反応を見せたが、ジリジリとしか伸びずに6着敗退に終わってしまった。
「なぜ逃げなかったのか?」レース後にこう思ったファンは少なくなかったのではなかろうか。鞍上のスミヨン騎手がそもそも逃げをあまり好まない騎手なのでこのような結果になったしまったということはあるが、開幕週の阪神で他の逃げ馬候補が少ない状況で逃げの手を打たなかったのは鞍上の判断ミスと言われても致し方ないかもしれない。
今回は暮れから開催が続いている中山が舞台ということで幾分馬場のアドバンテージは下がるが、今回は逃げていくだろうし2000mでも平均まで上げて中距離的な競馬に持ち込んでもある程度戦える馬なので、今度こそは逃げて持ち味を活かす競馬をしてもらいたい。
新潟記念ではハナをきってペースを落とさず引っ張っていき、3~4コーナーで息を入れると直線は外から粘っての4着と善戦している。ある程度のペースで引っ張っても一足は使えており、見せ場はまだまだ作れる馬である。今回は条件的に勝ち切るのは難しいかもしれないが、連下までなら十分あり得ると予想して馬券に組み込みたい。