ディープインパクト、キングカメハメハの2大巨頭を失い大幅に軌道修正が求められる馬産業界。アーモンドアイを輩出したロードカナロアが現状大将格といえますが、それでも種付け料2000万円は安い買い物ではなく、どこまで繁殖牝馬が集まるか未知数といったところ。
それに対してダート馬はサウスヴィグラスを失ってから戦国時代を迎えており、抜けた産駒実績を残している種牡馬も見当たらず、今後デビューしてくる種牡馬に期待が寄せられています。
特にコパノリッキー、ホッコータルマエといった歴史的な記録を残す名馬や、アポロケンタッキーやゴールドドリームなど、中央から期待のダート馬が続々と種牡馬入りしていく中、地方の雄も今年から種牡馬生活をスタートします。
ホッカイドウ競馬、佐賀競馬に所属し、道営記念や中島記念など地方重賞を14勝したウルトラカイザーがクラックスステーブルに繋養されることになりました。中央競馬ファンにとっては馴染みが薄いかもしれませんが、通算で65戦37勝という実績を持っての種牡馬入りとなります。
交流重賞での実績はないため相手関係が軽いと言うのはありますが、半弟には中央でも実績のあるアスカクリチャンもいる、スタミナ面にも期待できそうな血統背景を持っています。
今年は北米からブリックスアンドモルタルとニューイヤーズデイが社台スタリオンステーションに入ってきており、ドバイワールドカップ勝ち馬のサンダースノーが日本で種牡馬入りと、さらに激化しそうなダート種牡馬界です。
そうそうたるメンバー相手にかなり厳しい戦いとなることが予想され、繁殖牝馬もどこまで集まるかといったレベルになりそうですが、革新的な配合で新たな風を吹かすことが出来るか、産駒の活躍にも期待したいです。