過去5年の勝ち馬からはダービー馬のマカヒキ、昨年の牡馬クラシック3冠完走ですべてで人気を背負って善戦を重ねてきたヴェロックスを輩出、そしてなんといってもディープインパクトの強烈な末脚をアピールしたレースでもある「若駒ステークス」が、今週日曜京都10レースで行われます。
今年は登録10頭と頭数はまずまずといったところですが、血統面でも先々まで期待できる良血が揃いました。
多くの活躍馬を輩出してきているバレークイーンのファミリーでエピファネイア産駒のアリストテレスには父の主戦でもあった福永騎手が騎乗し、未完の大器と言われながら怪我に泣き重賞無冠のまま種牡馬入りを果たしたシルバーステートの半弟シルヴェリオ、また他との両睨みですが、ユーキャンスマイルの全妹ルビーカサブランカが牝馬ながらに登録となっています。
そして、中でも注目したいのが母アパパネの三男坊ラインベックです。長男、次男に引き続き父はディープインパクトで、両親併せて合計12冠ベビーというのは何度か目にしていることではないでしょうか。オーナーも言わずとしれた金子真人HDで、長年の馬主業の結晶とも言える血統での結果が望まれる1頭です。
今回の鞍上には父ディープインパクトの不動のコンビでもあった武豊騎手を迎えて挑みます。
両親ともに偉大すぎるためハードルが上がり過ぎているきらいはありますが、この血統、この勝負服に身を包んだ武豊騎手ということで往年の競馬ファンが期待せずにはいられない1頭でしょう。兄弟初の重賞制覇にも期待がかかりますが、クラシック参戦を見据えるならば、やはりここは1着がほしいところですね。