今週は3歳G3の「京成杯」が中山競馬場で開催されます。クラシック第一弾の皐月賞と同じ条件での重賞ということで、いよいよクラシック戦線が近づいてきました。
そんな京成杯に今年は12頭の馬が出走してきましたが、2勝馬が2頭のみで重賞勝ち馬もおらず、混戦模様の様相です。この中からクラシック路線に名乗り出てくるような馬がいるかは不明ですが、この時期の明け3歳馬の実力を図ったり、力関係を把握する上でも見逃せない一戦であると言えるでしょう。
そんな中で今回とくに注目したいのがオルフェーブル産駒のビターエンダーです。
ビターエンダーは昨年10月に東京でデビューしたオルフェーヴル産駒。前評判は高かったですが、新馬戦は1番人気で3着でした。しかし、続く前走の未勝利戦では2000mを2分00秒3と好タイムで勝利しました。
直線半ばまで持ったままで、追い出すとしっかり伸びて3馬身差の快勝という内容でした。同じ2000mでは同日に行われた3勝クラスのノベンバーSの勝ちタイムが1分59秒0でしたので、内容的にも時計的にも優秀だったと言えるでしょう。
オルフェーブル産駒は1年目からエポカドーロとラッキーライラックなどG1馬を2頭も輩出し、初年度から注目を集めました。ただ、2世代目からは意外にも重賞勝ち馬がでておらず、そろそろ重賞タイトルがほしいといころ。重賞を勝てるだけの力は十分ありそうなビターエンダーに期待がかかります。
また、鞍上の津村騎手は昨年カレンブーケドールとのコンビでG1・2着3回とG1制覇まであと少しの活躍を見せてくれました。外国人ジョッキー全盛の中で津村騎手のような中堅若手騎手がG1戦線で活躍していくのは難しいことですが、昨年の経験を活かして今年もG1戦線での活躍に期待したい騎手です。まずはビターエンダーとのコンビでここを制し、クラシック候補に名乗りでて欲しいところです。
ということで、今年の京成杯は久々の大物の素質がありそうなオルフェーヴル産駒のビターエンダーと、昨年G1戦線でも活躍した津村騎手とのコンビに注目したいと思います。