【日経新春杯2019予想】ベスト舞台のモズベッロ、速い上がりが使え、タフな馬場もOK

今週は春の天皇賞や宝塚記念に向けた古馬中長距離路線の開幕とも言える京都の名物ハンデ重賞「日経新春杯」が行われます。

過去10年の結果を見てみますと、勝馬10頭中7頭が4歳馬となっており、圧倒的に明け4歳馬の活躍が目立つレースなっております。今年の出走予定馬を見てみますと、昨年のアルゼンチン共和国杯で2着のタイセイトレイルや同3着のアフリカンゴールドなど5歳世代の実績馬が人気を集めそうですが、昨年の菊花賞5着のメロディーレーンや同6着のレッドジェニアルなどの4歳勢も有力でしょう。

そんな中で注目しているのは、4歳のモズベッロです。

同世代のメロディーレーンとレッドジェニアルと比べると実績面では劣りますが、コース適性においてはモズベッロに分がありそうです。

京都競馬場の実績で言えばレッドジェニアルは5戦して【2-0-2-1】と好成績で、G2の京都新聞杯を優勝しているのも心強い実績です。ただ、2400mの実績は乏しく、3戦して4着が最高着順となっております。また、京都新聞杯を高速馬場で勝っているように、良さが出るのは良馬場。今のタフな京都の馬場ではどうかという不安があります。

逆にメロディーレーンは2400mと2600mで1勝ずつを上げており長距離適性は高そうですが、京都競馬場は6戦して一度も勝利しておりません。エンジンのかかりが遅いステイヤータイプで、器用さはそこまで無い馬なのでコース形態や展開に左右されやすい馬とも言えます。器用さや対応力などが要求される京都コースだと持ち味を活かしにくいかもしれません。

その点、モズベッロは京都競馬場は2戦2勝の実績があり、2走前は今回と同舞台の京都2400mで行われた高雄特別を3馬身差で快勝しております。その高雄特別でマークした上がり最速34秒7は、上がりが2番目に速かった馬より0.8秒も速いタイムでしたし、同レースが行われたのは京都の最終週で時計もかかる馬場でした。

京都の2400mは比較的早めにペースが落ち着きやすいので上がり勝負になりやすいという特徴がありますが、タフになりがちな秋の京都の最終週の馬場で速い上がりを出して快勝したモズベッロにとってはまさにうってつけの舞台と言えます。今回は52kgとハンデに恵まれた印象もありますので、4歳馬が好走傾向にあるデータも信じて、今回はモズベッロから勝負したいと思います。